18世紀イギリスにゾンビウィルスが蔓延するというストーリーの映画『高慢と偏見とゾンビ』。
原案は『高慢と偏見』という不朽の名作である恋愛小説で、その中にゾンビを登場させるという面白い描き方をしています。
あらすじ、キャスト、感想などをネタバレ部分は隠してご紹介します。
メインストーリーは原案『高慢と偏見』の恋愛小説、ゾンビは添え物…!?
あらすじ
18世紀イギリス。ゾンビウイルスが蔓延し人々を襲う事態が発生していた。
片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は、父の教えにより中国、日本で武術や文学を学び文武両道で美しく成長。
しかし姉妹の母親は、長男がいないため跡継ぎを決めるべく焦っていた。
そんな時、近所に資産家の紳士が引っ越してくる。
舞踏会が開かれ、ベネット家の母親はチャンスとばかりに娘たちと一緒に参加することに。
舞踏会で沢山の人が参加する中、資産家の紳士「ビングリー」とベネット家の長女「ジェイン」はひと目で恋におちる。
一方、次女の「エリザベス」はビングリーの友人で一緒に同行していた騎士の「ダーシー」が気になりつつも、彼の高慢な態度に幻滅し外へ飛び出してしまう。
そんな中、ゾンビが舞踏会の中に潜り込んでおり惨事が発生してしまう――――
キャスト
エリザベス・ベネット
ベネット家の次女。
舞踏会でダーシー会い惹かれるも、辛辣な態度に幻滅する。
武芸に長けている。
女優: リリー・ジェームズ
日本語吹き替え:下山田綾華
フィッツウィリアム・ダーシー
ゾンビ退治に従事しており、資産家でもある。
ゾンビ退治に貢献しており国一番の戦士とも言われる「レデイ・キャサリン」の甥でもある。
ビングリーの友人。
俳優:サム・ライリー
日本語吹き替え:阪口周平
チャールズ・ビングリー
ベネット邸がある近所に引っ越してきた紳士。
英国陸軍で働いており、ダーシーの友人。
舞踏会でベネット家の長女「ジェーン」に一目惚れをする。
俳優:ダグラス・ブース
日本語吹き替え:益山武明
ジェーン・ベネット
ベネット家の長女。
最も美しいと評判があり、舞踏会でビングリーに見初められる。
エリザベスと同じく武芸長けている。
女優: ベラ・ヒースコート
日本語吹き替え:福沙奈恵
予告動画
感想、見どころ(ネタバレなし)
何も情報を知らずに観ましたが純粋に面白かったです!
最初は、18世紀イギリスという世界観からクラシックで重厚なサバイバルホラーを想像していたのですが、いやいや良い意味でまったく違いました。
冒頭で5人姉妹と母親がお金持ちの貴族が来ると色めきだっています。
貴族をゲットするためのきらびやかなドレスや可愛い仕草で舞踏会に出席するシーンで、色恋沙汰にキャピキャピする女性たちかな?と思いきや、その舞踏会でゾンビが出現。
するとキャピキャピしていた5人姉妹はドレスの下に隠し持っていた武器でバッサバッサとゾンビを倒していく。
…カッコよすぎる(笑)
ここのアクションシーンめちゃめちゃカッコよかったですね。
5人姉妹は少林寺を習っていたり武芸に秀でてたんですよ。
イメージを大逆転されましたね(笑)
ちなみに、この時代は女性には遺産の相続権がなく、父親が亡き後は娘が結婚してなければ血縁関係の男子に遺産が相続されます。
その為、結婚をさせなければ食べていくことができない、という時代背景があるため「お金持ちと結婚する」というのがステータスでもあり当たり前だったんですよね。
その時代背景を知って「なるほどなぁ」と納得しました。
そして、メインともいえる5人姉妹の次女「エリザベス」と貴族の友人でもあり大富豪の騎士「ダーシー」とのやり取りがこの作品の本質ともいえます。
ダーシーは、きらびやかな晩餐会や美しい女性たちに最初はまったく興味を示しておらず、初対面のエリザベスに対しても辛辣な言葉を投げるほどクール。
しかし5人姉妹がバッサバッサとゾンビを倒していく姿を見た瞬間、エリザベスにベタ惚れ(笑)
しかも「不器用かよ!w」とツッコまずにいられない不器用さ。
笑かしてくれました、ダーシー。
お恥ずかしながら読んだことがないのですが、原案は「高慢と偏見」という恋愛小説で西洋文学の不朽の名作だそうです。
日本が誇る文豪・夏目漱石に「文学論」で絶賛されるなど芸術作品として評価が高い作品とのこと。
本筋は原作に焦点をあてており、あくまでゾンビは添え物という設定のようですね。
だからなのか、ゾンビの唐突展開があります(笑)
とはいえ、ごりごりのコメディB級作品というわけではなく、しっかりとしたストーリーと18世紀のイギリスの世界観やゾンビを倒すアクションがめちゃくちゃカッコイイです。
エリザベスが武芸に長けていることから、ダーシーとの痴話喧嘩も見物です。
アクションでもありラブストーリーでもありコメディでもある面白い作品でした。
ゾンビは出ますがグロもかなり少ないので、グロ耐性がない方も大丈夫だと思います。
クスッと笑わせてくれる描写が多く、安心して清々しく見れる映画でした。
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それでは、素敵な映画ライフを!